EL JADIDA
カサブランカより1時間弱のドライブで着くエルジャディーダ。夏には大西洋側のマリン・リゾートとして近郊から多くの人がやって来る。歴史的にも大変おもしろく、国内で最後にポルトガル人街が陥落した場所だ。1500年頃、中国・日本まで勢力を伸ばしていたポルトガルがこの町を発見し、「マザガン」と名付ける。約250年後のスルタン・モハマド・ベンアブドウッラーが町を攻め落とし、ポルトガル人の手から取り戻すが、これに際しポルトガル人は自らの手で建てた砦を自ら破壊してしまう。その後、町は再建され同時に町の名はエルジャディーダと変更される。
現在は小さいながらもなかなか活気のある町で、大西洋に面したポルトガル人街の中は、まるでそこだけ時が止まったかのように古の姿をそのまま留めている。教会のある町並みはスペインやイタリアといった南欧の町を彷彿させる。(実際に、イタリア映画「マリーナ」はここで撮影される。)1916年に偶然発見された貯水槽は地上の喧騒を何百年と無視し続け、ひっそりと佇んでいる。この貯水槽、夏でもひんやりと幻想的な雰囲気で、ぜひ一度は訪れてほしい。