20年前に比べれば素直な町になったマラケシュだが、昔は凄かった。一部の不良ガイド達のお陰で道を歩くのも煩わしく、フナ広場に着く頃には観光も儘ならず、折角訪れた魅惑の赤い町から逃走する嵌めに、では最近のマラケシュはどうか?と言うと私見だが、広場を屯する、自称芸人や観光客の懐目当ての輩の横行は更に目を覆う状況で、この町への足が遠のく。
さて如何すれば快適にこの町の観光スポットやよそ者外国人の私達が怯んでしまう旧市街の中を縦横無尽に探訪できるのか?
10年程前にふと気付いたその結論とは、この町の庶民の乗り物として人気のある馬車の旅であったのです。テレビ取材や、撮影でその威力はいかん無く発揮され、馬車の上からの眺めは最高で、しかもカメラの前を横切る覆面おばちゃんの姿も入らず、更に旧市街に入ると狭い路地は流れるように臨場感溢れ、モロッコ、取材関係者喝采を浴びるに至った。
自信をつけた私はモロッコ旅行の新しいツアー企画に組み込むことにした。確かJTBのツアーだったか?お客様は大喜び、世界遺産の旧市街マラケシュの路地を、王宮前広場を、美しい大庭園の中をちょっと視線を下にクラシカル馬車は軽やかにアスファルトの道を、石畳の路地を蹄を響かせて走る。
しかし、問題が無い訳ではない。風薫る庭園を王様になった気分で走っていると、芳しい、いやいや強烈なウンコとオシッコの混ざったような、懐かしい?匂いが私達の顔面を優しく包み、何時しか観光客の顔は,苦痛で歪む・・・・。
もう一つの問題は、前後すれ違いの車やバイクが吐き出す、排気ガス・・。臭い臭い・・・・、排気ガス規制等、まだまだ先の話しで渋滞等に捲き込まれたら最悪。モロッコ旅行に日本製のマスクは必需品かも知れませんね。
Text & Photo by T.MURAKAWA