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取材撮影コーディネート


ベルベル本革バッグ
価格/Sサイズ350DH
(4500円)
Mサイズ500DH
(6500円)
カサブランカ空港内、出国ロビー左50M
日本人デザイナーが企画製作したオリジナル商品/高品質伝統品/アンチック/トアレグ銀細工/革バック/ベルベルキリム、絨毯各種/バッブーシュ/寄木細工/民族衣装他豊富

Produced by MARI FUJITA

モロッコ・夏のマグカップ

モロッコの夏に欠かせない、素焼きのマグカップ。ミントティを飲むためのグラス以外に、夏になると、このマグカップがテーブルの上、スークの片隅、水飲み場・・・あらゆる所に登場する。こんなありふれた素朴な一品が、なぜモロッコ庶民の暑い夏に欠かせないのか、というと?
このマグカップ(及びお揃いの壷)に水を入れてしばらく涼しい場所に置いておくと、あら不思議!ぬるい水道水が何故かひんやりと冷たくなっている。低温で焼かれた柔らかい陶土が水分を吸い、熱を奪って外気に放熱しているようなのだ(推測ですが)。ともかく水道から出てくる水がお湯のように熱くなってしまっているマラケシュでは、大家族が水を大量消費して冷蔵庫で冷やすだけでは追いつかないのだから、この壷は現代でも本当に重宝だ。モロッコ伝統の自然冷却機、電気代もかからないという、まさにマジック・マグカップなのだ。
おまけに、このカップで水を飲むと、何故か田舎に来た時のように懐かしい匂いがする。実はこの縁取りの黒い模様は、木炭を溶かしたもので描かれているのだそうだ。炭の香りが水道水にありがちな嫌な匂いをやわらげてくれて、素朴な香りがたまらない、ついヤミツキになってしまう。露天商の壷売りおじさんなどは、この匂いを強調したいがために、その場で炭の塗料で描いて売っているくらいだ。
そして、モロッコ人を惹きつけるこの匂い、同時に、なんと「サソリ」が最も嫌う匂いなのだそう。今は砂漠や山の中にしかいないサソリも、昔からモロッコの民に恐れられていた様子。炭で描かれた模様はサソリが水を求めて壷やカップに入らないように、サソリ除けの意味もあったのだ。こんな小さなところにも、オアシスの先人の知恵が残っている。

text & photo by 藤田麻里

陶器を売るおじさん
カップや壷の他、タジン鍋も

左下が、木炭を溶かした塗料
塗りたて注意!

テラスの片隅にも、壷&カップ
カップで蓋をして置いておく



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