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Produced by MARI FUJITA
モロッコの暑い夏を象徴する庶民の食べ物、それはウチワサボテンの実、「カルモス」である。大体は4個までで1DH(=約13円、03年7月現在)。スイカやメロン等とは違い、食卓にすらあまり上ることもない駄菓子ならぬ「駄フルーツ」だが、この暑さの中、ちょっと木陰を見渡せば、大抵「カルモス売り」のおじさんが、この瑞々しい黄緑色の実に水を撒いたりしていて、なんだか涼しい雰囲気を漂わせている。ウチワサボテンは、モロッコのほぼ全土に自生していて、初夏に黄色い花をつけたあと、洋ナシ位の大きさの実をつける。灼熱の日差しの下では、甘すぎないこのフルーツの味は、喉の乾きを癒すのにはちょうどいい。中身は薄いオレンジ色をしていてたくさんの種が入っている。ちょっとゴロゴロした感じがするが、味にはクセが無く、後味もさっぱりして悪くない。「ラハンディ!カルモス・ラハンディ!ルムース・アンディ!」(インドのサボテンの実だよ、ナイフで切ってあげるよ!)マラケシュ近郊から運んで来たたくさんのサボテンの実をいっぱいに載せて、おじさん達が台車を引いて街角を行く。ウチワサボテンは実はインドではなく、大昔にメキシコから渡って来たらしいと言われているが、とりあえず、「とにかくトロピカルなフルーツである」ということを強調したいらしい。近寄ると、つるりとナイフで皮をむいてくれて、こちらがもういいというまで何個でも差し出してくれる。「元気かい?暑いねえ」「ほんとに暑いよねえ」灼熱の太陽の下、カルモス売りのおじさんと、こんなちょっとした会話を交わせば、気分まで潤うような気がするのだ。text & photo 藤田麻里 マラケシュ郊外の赤い大地に根付くウチワサボテン 開店準備中「カルモス売り」の屋台この時期ほぼ50m置きに存在 どんどん差し出してくれるウチワサボテンの実
モロッコの暑い夏を象徴する庶民の食べ物、それはウチワサボテンの実、「カルモス」である。大体は4個までで1DH(=約13円、03年7月現在)。スイカやメロン等とは違い、食卓にすらあまり上ることもない駄菓子ならぬ「駄フルーツ」だが、この暑さの中、ちょっと木陰を見渡せば、大抵「カルモス売り」のおじさんが、この瑞々しい黄緑色の実に水を撒いたりしていて、なんだか涼しい雰囲気を漂わせている。ウチワサボテンは、モロッコのほぼ全土に自生していて、初夏に黄色い花をつけたあと、洋ナシ位の大きさの実をつける。灼熱の日差しの下では、甘すぎないこのフルーツの味は、喉の乾きを癒すのにはちょうどいい。中身は薄いオレンジ色をしていてたくさんの種が入っている。ちょっとゴロゴロした感じがするが、味にはクセが無く、後味もさっぱりして悪くない。「ラハンディ!カルモス・ラハンディ!ルムース・アンディ!」(インドのサボテンの実だよ、ナイフで切ってあげるよ!)マラケシュ近郊から運んで来たたくさんのサボテンの実をいっぱいに載せて、おじさん達が台車を引いて街角を行く。ウチワサボテンは実はインドではなく、大昔にメキシコから渡って来たらしいと言われているが、とりあえず、「とにかくトロピカルなフルーツである」ということを強調したいらしい。近寄ると、つるりとナイフで皮をむいてくれて、こちらがもういいというまで何個でも差し出してくれる。「元気かい?暑いねえ」「ほんとに暑いよねえ」灼熱の太陽の下、カルモス売りのおじさんと、こんなちょっとした会話を交わせば、気分まで潤うような気がするのだ。text & photo 藤田麻里
マラケシュ郊外の赤い大地に根付くウチワサボテン
開店準備中「カルモス売り」の屋台この時期ほぼ50m置きに存在
どんどん差し出してくれるウチワサボテンの実
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