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取材撮影コーディネート


ベルベル本革バッグ
価格/Sサイズ350DH
(4500円)
Mサイズ500DH
(6500円)
カサブランカ空港内、出国ロビー左50M
日本人デザイナーが企画製作したオリジナル商品/高品質伝統品/アンチック/トアレグ銀細工/革バック/ベルベルキリム、絨毯各種/バッブーシュ/寄木細工/民族衣装他豊富

Produced by MARI FUJITA

ハンマムに行く

一部を除き、こう見えてもモロッコ人はきれい好きである。モスクのある界隈には、共同手洗い場、公衆トイレ、そして公衆浴場「ハンマム」がある。身体をきれいに清めてから、気持ち良くお祈りするのがコーランの中でもお薦めとなっているからである。ハンマムは低温サウナで、床が暖かくなっており、構造としては、薪で湯を沸かした余熱を、床下に敷き詰められた塩とジルという鉱物で蓄熱しているらしい。3段階に温度の違う部屋を行き来しながら汗を流し、サボン・ノワール(黒オリーブの種子などから出来た黒い石鹸)で垢すりすれば、体が軽くなったような気分になる。女性ならガスールというクレイパックをしたり、ヘンナで髪を染めるなど、やる事はたくさんあって、ハンマムで2時間も寝そべって過ごす人はザラである。高温のスチームサウナ等と違い、長時間いても心臓に負担がかからないのだそうだ。ハンマム帰りの人は男女問わず顔が輝いている。「今日はハンマムに行って来たよ!」とご機嫌な顔でモロッコ人に言われたら「ビッサハウラハ!」と言って健康をたたえてあげよう。
さて、メディナには多くのハンマムがあるので、いいハンマムを求めてあちこちを巡る人もいる。その中で、伝統的・清潔さ・静かさの点でモロッコ人に人気の高かったメディナのハンマム2つをご紹介。ホテルやエステ・センターではなく、庶民のハンマムを体験したいという方にお薦め。
上写真:ハンマム「ダール・ベイシャ」の脱衣場の大きなドーム

その一。 ハンマム・デヘッブ
ベン・ユーセフ神学校近くにあるこのハンマムは、日本語で言えば「こがね湯」とでも言ったところか、「金のハンマム」という意味である。その昔、蛇口に金の装飾があったから、とか、金貨が使われていた時代から存在していた、とか言われているが定かではない。マラケシュ・メディナの最も古い地区にあって、入り口上部の装飾は非常に古くて手が込んでいる。屋根を支える腕木の装飾はヤシの木で出来ているらしい。ヤシの木は木目が美しいと言われているが、彫刻するには壊れやすくて難しいため建築物としては貴重なものだという。中に入って脱衣場の天井を見上げると、白いドームに丸い穴がたくさん開いており光が差し込んで壁の石膏の彫刻飾りを照らしている。手足の細長い小さな女の子達、グラマーな若い女性達から、全スペースの約半分以上を占めるタル体型のお母さん達、車椅子で入ってくるお婆さんまで、モロッコ女性の一生を見るかのようである。親切な人が多く、背中を流してくれたりもする。お返しに、背中を流してあげるのも裸の付き合いでいいかもしれないが、実は、外国製シャンプーを使わせてあげると最も嬉しそうである。庶民的な地区という事もあり、1つしかない湯の蛇口の取り合いは、しばしば熾烈。女性の場合「クスクス・タイム」(金曜日の2時ごろ)を狙うと、わりあい静かに入浴できる。周辺の道は細いため、アプローチは、スークを抜けて来るか、リアド・アロスから徒歩しかなく、ハンマム中級者(?)向き。
住所=メディナの「ザウイット・エル・ハダル」。ベン・ユーセフ神学校より徒歩3分。
営業時間=女性12:00〜18:00位 男性はそれ以外の時間(男女入替制)料金=7DH。

その二。 ハンマム・ダール・ベイシャ
クトゥビアの前から出る道、ファティマ・ザラ通りを徒歩10分、左手に大き目のドームが見えて来る。日本風に言えば「サウナ大将軍」(京都に実在)または「大名の湯」か。このあたりは、フランス保護領時代のマラケシュ総督・グラウィの屋敷があった界隈で、現在でもダール・ベイシャ(総督の家)と呼ばれている地区だ。今でこそ庶民的な商店が建ち並んでいるが、一歩入れば、大作りな邸宅が並ぶあたりである。
グラウィ総督自身がこの銭湯に通っていたという事実はどこにも無いが、少なくとも「大名」風なだけあって、この銭湯の特徴は、(やや無駄に)「大きい」という一点にある。
脱衣場に入ると、直径10メートルはありそうな巨大ドームがあって、夏はとても涼しく快適。こちらも典型的なハンマムのつくりで、3つめの一番奥の部屋が熱くなっている。又ここだけ床が大理石貼りで、大名の湯の名に恥じない。この銭湯はスペースが広いだけに、いつ行ってもすいてる感じがあるが、場所が余り過ぎているのか、時々脱衣場にはクラブ活動帰りとおぼしき中学生の女の子達が何故か集団でお弁当を広げていたり、番台の女性が10人近くも居て、全員で編物をしていたり、多目的ホールとしても活用(?)されている。
入り口までタクシーでもアプローチ可、外国人客も多し。ハンマム初心者向け。
住所=ダール・ベイシャ。クトゥビア前よりタクシーで3分。
営業時間=女性12:00〜19:00 男性はそれ以外の時間(男女入替制) 料金=7.5DH

ハンマム内で貸してもらえるもの:湯汲み用バケツ数個
ハンマム内で買えるもの:サボン・ノワール(一回分1DH)
持っていくと便利なもの:垢こすりミトン、小さな手桶、服を入れて預ける為のバスケット等。
注意:男女とも、パンツは着けたまま入りましょう。


photo & text 藤田麻里

ハンマム「こがね湯」の
入り口上部の装飾




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