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取材撮影コーディネート

カサブランカ空港内、出国ロビー左50M
日本人デザイナーが企画製作したオリジナル商品/高品質伝統品/アンチック/トアレグ銀細工/革バック/ベルベルキリム、絨毯各種/バッブーシュ/寄木細工/民族衣装他豊富
嘆きの高速道路

インターネットの発達に伴い、個人旅行希望のお客様から直接、連絡を頂くことが多い。よく質問を受けるのが、レンタカーを利用してのモロッコ旅行の相談。現地の交通事情は、日本とはかなり違う事位は想像されているようだが、自分さえ安全運転しておれば、大事に至らないだろうとお思いの方が殆ど。

そこで私としては、商売そっちのけで現地の交通事情をご説明する。”20年以上この国に関わってきた私は、まず自分で車を運転しない”

”いくら安全運転を心掛けても、大多数の国民が、違った運転上の価値観、教育を持って車のハンドルを握っていたら、貴方の運転マナーこそが彼らにとっては事故の原因になることがあるのですよ”と説明してもお客様は、理解できないようで、大抵、”それどういう意味?”となる。

カサブランカと首都のラバト間(90KM余り)には古くから高速道路が開通している。政治と商業との2大拠点都市間を行き来するのは、政府関係の役人やビジネスマン、その多くが、ドイツ製の高級車に乗り時速推定、140〜150KMでぶっ飛ばす、車線変更も警笛も無く、突然後方からあっという間に、追い上げヘッドライトでバッシング。もし道を譲らなければ、接触事故も厭わないかのように、徹底的に追従してくるからたまったものではない。触らぬ神に祟りなしとはこのこと。彼等こそが死をも恐れぬ猛者?で第一のカテゴリー。

次に来るのは中産階級前後?に属するのか、多数を占める人々。彼らの車は性能的には若干前者より落ちるもののその勇気たるや、驚嘆に値する。主にフランス、イタリア、日本製の新旧乗用車をその性能以上に駆り立て、やはり140KM前後で突き進む。彼らが前方追い越し車線上に、もし車を発見したら最後、血が逆流し一気に追い抜きをかけて来る。私には彼ら特有の使命感とでも言うか、宿命のようなものを感じる。何台もの車が、団子状態で地平線の彼方へ消え行く様は、そら恐ろしい。彼らを第二カテゴリーに入れる。

さて第三カテゴリーに入るのは、荷物を運ぶ商業トラックや、事情があってぼろぼろの旧式車に乗る比較的、スピードを出すことが躊躇われる?民。スピードがでないので安心だと考えるのはお粗末で、常に整備不良という、リスクを背負って動いている。乗り合いタクシーの殆どが旧式のメルセデス。高速道路でもお構い無しに客を拾うので、空恐ろしい。

上写真:車間距離など気にしない接近走行

日本では、旧式のベンツを見ればクラシックカーとして認知もされ、それなりの階層の人が・・・なんて連想するが、どうもモロッコでは神風タクシーのイメージがあり、僕なんかも時たま日本で旧式ベンツを見ると、思わず長距離タクシーが走っている・・・なんて思っちゃう。

上記3種類のタイプ別車両をご紹介したが、さあこれで高速道路並びに一般道の危険情報が終了した訳ではない。もっと恐ろしくて面倒な対象が歩行者の存在。

高速道路とは何か?という教育が成されていないのは確かで、自分が歩く前方に迷惑な道路があるのだから、横断すればよいという考えらしく、荷物を背負ったり、子供を抱いた婦女子が手を繋いで車の切れ目を渡っていく。前述したように、団子状態で車が突っ込んできた場合などは、大事故は必至で、事故が起これば殆どが正面衝突。

高速道路に限らず、私は2回交通事故で死にかけているので、もう運転はしない。現地の交通事情に詳しい、ベテランの運転手に運転させ、常に他の車に接近せずに走ることが、この国での交通戦争に打ち勝つ唯一の方法なのか?まだ最善の方策は見えない。

Text & Photo by T.MURAKAWA

上写真:高速道路上を横断する走行者が見える



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