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取材撮影コーディネート

カサブランカ空港内、出国ロビー左50M
日本人デザイナーが企画製作したオリジナル商品/高品質伝統品/アンチック/トアレグ銀細工/革バック/ベルベルキリム、絨毯各種/バッブーシュ/寄木細工/民族衣装他豊富
ダチュラの木の怖い怖い物語

我が家の庭や裏手の洗濯干し場には大きなダチュラの木が数本植えられている。数ヶ月に一度、真っ白な花を咲かせる。成長が早く、甘い強烈な匂いを放つ。ちょうどラッパを下に向けたような優美な形をした花が咲くので私の大好きな花。日本では奄美大島の自然の中で咲いているのが、ある写真誌で紹介されていたが、最近ではその美しさゆえ、日本でも園芸屋さんで見られる。

私の家の近くにパスツール病院があります。かってそこで働くフランス人医療関係者が多く我が家周辺に多く住んでいたそうです。我が家の元所有者もフランス人らしく、敷地面積に比べて庭が広く、美しい樹木が植えられています。50年は経つであろう大きなマロニエの木が2本、強烈な太陽光を遮断するかのように、敷地一杯までその枝が被さる。春の新緑も美しいが、夏の日差しを浴びた影が庭を覆う様は優美です。

ある夏の夜、弊社の部長のムスタファと庭でお茶を飲んでいる時、普段より一段と優美に咲き誇るあのダチュラの木が、なぜこうもこの家には多いのか聞いてみた。彼が言うにはかっての所有者のフランス人の好みに違いない。でもね、ムッシュ・トシ、あの木の花は枯れると一直線に地面に突き刺さるように落下するでしょう・・・。なるほど、花は下を向いて咲いているので、我々が座っているテーブルの上にも落ちてきている。うっかりすると熱いお茶の中に飛び込む事も間々あると言うと、彼は悪戯っぽく笑いながら昔の事を話し出した。

先ず断っておくが、この花に纏わる話は絶対に子供には話さないで下さい。真似をしたら大変なことになるから・・・・。と言って語り出した。私がまだ10歳位の子供の頃、父は手広く肉屋の商売をやっていて、大きな庭付きのビッラ(一戸建ての邸宅)を所有していた。家には60歳位の使用人が住んでいて、耳の不自由な母の世話や、雑用をする物静かな田舎の男だった。

ある日、父の友人のフランス人が我が家にやって来て、あのダチュラの木を見て、美しい花だ、蒸し暑い夜なんか強烈な香りを放つ悪魔の花だよ・・・と隣の部屋で父に話しているのを聞いたんです。聞き耳を立て息をこらしていると、フランス人はこう続けた。あの美しい花を熱い煮えたぎった湯の中に入れ一緒に混ぜるんだ。やがてあの甘い香りが熱湯の中で湯と戯れ始めたら人間の心が邪悪な魔物に引きずり込まれるようになって気がつくと、あの芳しい特製フラワーティーを口に含んでいる・・・・。



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