ラマダン中、午後の町はどんなかんじでしょうか。街中のカフェは14時頃から床の掃除や、ラマダン明けの食事の準備を始めます。この時間帯には市内の大きなカフェで外国人が飲食しているのも見かけます。パン屋や飲み物を置く万屋もこの頃から開き、15時にはほとんどの人が仕事を終え、家路を急ぐので交通量が一気に増え、足早に道を行く人で町は一杯になります。この人の洪水の嵐は16h30ぐらいまで続き、17時にはほとんどの人が家に戻って、ラマダン明けの食事(フトール)を待っているので、町はほんとうに静かになります。フトールに間に合わせるため時々車が信号も無視をしてすっ飛ばしているので気をつけて下さい。(この時間帯にはタクシーがつかまらないので、注意を!)17時30分にもなると完璧にゴースト・タウン状態になり、17h40過ぎにまた例の防空警報のようなサイレンが鳴り響き、それを合図に人々は食事を始めます。人によっては牛乳やナツメヤシの実だけを食べた後お祈りをします。このフトールには特別な食べ物が準備され、定番メニューは、ハリラと呼ばれるトマトをベースにしたモロッコスープ、ナツメヤシ、牛乳、オレンジジュース、シュバッキヤとよばれる日本のカリントウのような甘いお菓子、蜂蜜漬けのクレープです。このフトールには家族が勢ぞろいし、なんとなくそのせいか、ラマダンには家族的な雰囲気が漂い、日本の正月のようです。一人暮らしの者や、旅行者はカフェや、大衆食堂でフトールをとります。フトールの後は、ラマダンスペシャル連続ドラマを見、それが終わる19時ごろ徐々に人々は町に繰り出します。町のスナックや飲食店が開き、ラマダンの夜は普段よりも賑わいます。その後23時頃に軽く夕食を取り就寝し、人によっては日の出前の5時前に起きだして、軽く食事します。そしてその後、7時頃までまた寝るようです。
こんな風に夜遅く寝て、日も出ていない朝方におきだしてまた寝るという状態が約1ヶ月続くので、多くの人が寝不足で、あくびばかりしているのが目立ちます。たまたま、14時過ぎの列車に乗ったら皆ぐったり、いつもは賑やかにおしゃべりを繰り広げるモロッコ人乗客が、寝ているのか瞑想しているか(?)のどっちかで静かで快適に旅行できました。
ラマダン中、多少不都合な点もありますが、こういった利点(?)もたくさんあるものです。
本日11月4日のカサブランカの最高/最低気温 23度/14度
雲が多く、ジャケットが必要。
text&photo by 草野 マキ[更新10/4]