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取材撮影コーディネート

カサブランカ空港内、出国ロビー左50M
日本人デザイナーが企画製作したオリジナル商品/高品質伝統品/アンチック/トアレグ銀細工/革バック/ベルベルキリム、絨毯各種/バッブーシュ/寄木細工/民族衣装他豊富
親子モロッコ一周旅行紀

約2年間、「モロッコは良いとこ、一度は来て」と事あるごとに両親に言ってきましたが、ついに9月中旬、父がモロッコに1人でやって来ました。50過ぎの会社員の父にモロッコは一体どんな風に写ったのか?親子モロッコ一周旅行レポートです。22時のエア・フランスの便でカサブランカのモハマド5世空港に着いた父は空港を出た後すぐ、ちょっと蒸し暑い気候のためか、立ち並ぶナツメヤシのせいか、それともモロッコで最大の空港が意外にこじんまりとしているためか、一言「なんとなく鹿児島みたいやな。」うーん、今までいろんなお客様を迎えてきましたが、このコメントには「え、そうかな。」と鹿児島を知らない私は当惑。おそらく初めて欧米以外の国を旅行する父はアラビア語のアナウンスに、いやはやすごい所にきてしもうたな・・・と感じてたのではないでしょうか。初めて触れるモロッコ人である運転手の笑顔に好印象をうけたようで、まずはホッとしました。ホテルにチェックイン後、部屋から見えるフランス占領時代に立てられた古いアパートを見て、「まさかあそこに人は住んでいないやろ。」と父。実際は洗濯物が干してあり人が住んでいる。「こんな古い建物にも人が住んでいるんかー」と私にはもう古さも感じさせない築50年以上のアパートにしきりに感心していました。

翌朝マラケシュに出発し、まだ暑さの残る道を行くと、乾いた大地が現れ、そこにロバに乗った農民が現れます。サボテンの実がなり、日本とはあまりにかけ離れた環境を見て「ここら辺の人は一生に経験できる事がせいぜい普通の日本人の半分ぐらいしかないんやろうな。」とまだ到着して24時間も経ってないのに、突然ずばりその通りのことを言うので、意味も無くドキッとしました。父は単なる異国情緒の景色よりもそこに生きる人の方に関心が行くようです、私が最初にモロッコに来たときは、ただひたすら日本と異なる景色に感動するのみで、そういうところに気がいくのは、年の功でしょうか。
 マラケシュ到着後、4つ星ホテルにインすると、ホテルの設備のよさ、スタッフがフレンドリーなのに驚いています。部屋は大きく(確かに日本に比べればそうかもしれません)プールあり、バスタブあり、という事で、きっと長い間風呂に入れないからと出発前に垢すり(!?)をしてきた父にとっては意外づくし。午後は、マラケシュの灼熱の太陽の下、メナラ庭園まで歩く。この時15時。モロッコ人は普通室内にいてじっと暑さが退くのをこらえている時間帯で、私もそれに慣れてこの時間帯は外出しない。だからこのウォーキングは辛かった。しかし、残暑の厳しい日本からきた父は割と平気なようで、本人は「こっちの人はこんなに暑いのに長袖やジャケットを着ている人もいるなー。やっぱり生まれつき暑さに強いんだな」と感心しています。でも、こっちの人はあんまり歩かないし、スポーツもしないんだよと言いたかったのですが、黙って頷くだけでした。

マラケシュ・メディナでは果敢にも路上で売っているサボテンの実を食べ、「びわみたいで、旨いな」と喜び、メディナの民家に案内してもらうと街中の喧騒が一切消え、静寂の広がる世界、日本の感覚と違う家の大きさ、「室内はそうじが行き届いていてきれい。」と外界と室内の違いに驚く。物に溢れる日本の家よりもシンプルなのにも注目。すっきりとしているのが気に入ったようです。でも、やっぱりというか、時間の問題だと思ったのですが、ダメだったのが、通称モロッカンウイスキー、ミント・ティーです。砂糖の入った甘いお茶というのが受け入れ難いらしく最初の一口でギブ・アップ。それからずっと旅の終わりまでずーっと砂糖なしの渋いミント・ティーを飲んでいました。しかし、どこでも毎回外国人には「お茶は砂糖入りですか?なしですか?」と聞いてくるのでいつも確実に砂糖なしティーにありつけた父です。ジャマ・エル・フナ広場は時間が無く、通過しただけでしたが、ギナワ音楽がじゃかじゃかとやっている横で、おもむろにカメラを取り出した父は、早速その一味にチップをくれと要求され、「いやー、すごいなー、電源もまだ入れていないのに。」とそのパワーに閉口。さて、アトラス山脈を越え、ワルザザード発となりました。夏の間はマラケシュ市内からも郊外からもアトラス山脈を望む事ができず残念でしたが、途中で四駆に乗り換えて行ったティフルトートカスバはその崩れ加減が生々しく、禿山に張り付くように土の家が点々とする場所に、栄華をしのばせるこのグラウィー邸は素晴らしいゼイリジュ(タイル)で飾られ、唐草模様の窓枠からはのどかな田園風景が見えた。世界遺産のアイト・ベン・ハッドを猛暑の中上り詰め、まるで地の果てのような景色を堪能した後、ワルザザードまでそのまま突っ切ると、日本人旅行者と遭遇。「こんな所まで日本人は来ているのか?」と父。そうです、/本人はアトラスの山の中にまでいる/のです。続く・・・。[更新08/10/03]

text&photo by 草野 マキ



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