今年も結婚式の季節がやってきました。この時期、一軒の家の前に車がずらっと並んでいたり、音楽隊が町を練り歩き、カフタン(モロッコの民族衣装)を着た女性が集まっていれば、それはほぼ100パーセント結婚式です。モロッコ人の結婚式とは一体どんなものなのか?弊社女性スタッフがつい先日結婚したのでリポートします。
だいたい式は20時半から21時にスタートします。遅れたかなといそいで21時過ぎに式場に着くと、大きなサロンに人はまばら。数人の女性がぱらぱらとソファーに身を沈めているだけです。やっぱり急ぐ必要なんて一切なかったのだ・・・と何度同じ事を経験したんだろう、またやられた、となかなか日本人的感覚が離れない自分にあきれます。21時を過ぎてもマイクの調節をしているだけでキーンキーンと耳が痛む。これは、どうもあと1時間は何もしないでボーっとする羽目になるな、とここでやっと学習能力を発揮し思い切って会場を去りカフェに行った。結局1時間のつもりだった暇つぶしが2時間になり会場に戻ると、あらあらすでに新郎新婦は大きな、王様椅子に鎮座している。どんな風にこの2人は会場入りしたのでしょうか?楽隊が音楽をスタートする。新郎新婦が個々に銀色の御輿に乗り、それぞれが4人の男に担がれてゲストの前に現れる。写真のように神輿は上下に移動し、旋廻し,
新郎新婦が離れたり、また近づいたりを繰り返し、最後に新郎が新婦にキスをしてお披露目が終わるのがパターンです。
一体何時に食べ物が出てきたでしょうか???1時過ぎです。白装束のウエイターが勢ぞろいし、パスティッリアの入った皿を高く持ち上げます。その後、各テーブルに配られ、はい、やっと夕食。この時すでに1時半近く。その後、プルーンとアーモンドのタジンが登場、こんな遅くに誰がお肉ばかり食べれるのか!?と思いつつ、一応頂く振りをする。デザートは例のごとく、お盆に山盛り。ナイフが突き刺さって、視覚的にも(?)十分面白い。
その後、音楽は永遠と続き、ゲストが順番に新郎新婦と写真に収まり、新婦は4回衣装替えし、髪を振り乱しての踊りもクライマックス。結局5時前まで、このダンス・ホールは盛り上がりを見せ、日が出るか出ないかの所で、新郎新婦はゲストに見送られてカランカランと、初夜を過ごすべくホテルへと出発しました。聞いた所によると、結婚式で、結婚相手を見初めることが多いんだそうです。だから女性はあんなにきれいに着飾るのか、と妙に納得しました。
text by 草野 マキ photo by 村川敏弘&藤田麻里
おまけ:花嫁のカフタン・カタログです。