CONTENTS



取材撮影コーディネート

カサブランカ空港内、出国ロビー左50M
日本人デザイナーが企画製作したオリジナル商品/高品質伝統品/アンチック/トアレグ銀細工/革バック/ベルベルキリム、絨毯各種/バッブーシュ/寄木細工/民族衣装他豊富
北アフリカ最高峰ツプカル山 国立公園
周辺ショ−ト・トレック1泊2日の旅!!

Short Trekking Mt. Toubkal
北アフリカ最高峰ツプカル山 国立公園
周辺ショ−ト・トレック1泊2日の旅!!


モロッコ随一の観光地であり世界遺産都市マラケシュの町から車で僅か一時間強、北アフリカ最高峰、アトラス山系ツブカル山(標高4167M)への登山口、イミリル村はツブカル国立公園の中心地である・・・。
上写真:雄大なアトラス山脈とシェルパ

 10年以上も前に登ったツプカル山の感動が忘れられず、一時は本気で山小屋を作ろうと思った程の私でしたが、結局繁雑な手続きや当時はそれ程のコネクションもなく挫折、それでも折に触れツプカル山の登山口、イミリルの村周辺からの気楽なトレック、ハイキングを密かな楽しみとして繰り返して来ましたが、最近では日本のアドベンチャ−系旅行会社でもやっとツプカル山のトレックをツア−として取り上げるようになり、日本市場への紹介者としては嬉しく思っていますが、どの旅行社の日程を見てもル−トが一昔前とそのまま同じで、そういう意味では新しいル−トやちょっと行き先をいじってやるともっともっと魅力的なトレックになるはず。そこで私がかって働いていた現地某旅行会社の同僚であり、プロの登山ガイドの草分け、スリマン氏(イミリル在住で日本にモロッコのトレックを紹介した際の影の功労者)と久しぶりに会い、よりアトラクティブなツプカル山トレックと近場のハイキングルート開発をやろうと言うことになり、まずはイミリルから行く「1泊2日、アトラス奥地ベルベルの山里を訪ねるショートトレックの旅」と題し10年前に一度企画して好評だった雄大なる山岳ルートを、記憶を辿りながら再訪してみようと言うことで話がまとまる。

正面がツブカル山
(ウカイメダンからの眺め)

テジウッセムへのルート

ツブカル登山口、イミリル村

コ−スは、イミリルを起点にしてツプカル登山道沿いに歩いて行き、しばらくして右折、美しい白樺の森と林檎や桃の木が茂る畑の道をひたすら歩きます。小川のせせらぎを聞きながら徐々に険しい細い道を登ること2時間余り。視界が開け前方に標高3500Mはあろうかと思われる雄大な山々が見える。ハイキングとしてはきついがトレックなら話は別。しかし問題なのは私の身体。急激な坂道をいっきに登ったので疲れ果て足が動かずラバのお世話になる始末。途中ゆっくりお茶を飲みながら通り掛かりのベルベルの女の子と話したりと楽しい一時を過す。再び老体に鞭を打ち、いや可哀相なラバに鞭が打たれ気の毒で私も気が気でなく、落ち着かず結局歩く羽目になってまたヨタヨタと歩く。先程見えた高峰がだんだん目前に迫るように近づいてくる。まるでチベットの山にでも居るような錯覚に陥る。正に雄大な山の風景、美しい。麓にはぽっぽっとベルベル族の集落が見える。どの家も石を積んで作られているが庭先で子供達が遊んでおり、すれ違いざま私の顔を見る彼らの目つきは、宇宙から遣ってきたETを眺めているように強烈でありました。スリマン曰く、アジア人を見るのは初めてではないか・・・とのこと。成程、ツプカル登山道とは違いトレッカーとは一度も会わなかった。

コウノトリが舞う

アーモンドとベルベルの娘達

民家でクスクスを頂く

さて村の外れの結構立派な民家が本日の宿となるお宅。10年前より立派になっている。雪崩の如く軒を潜り、広間に倒れ込む。疲れた疲れた!スリマンもラバ使いのモハもゲラゲラ大笑い。お茶がきたのでベランダにおいでと家の娘さんが招く。外に出てびっくり。ベランダから先には遮るものは何もなくこれも標高3500Mは有ろうかという雪を被った高峰が我々の正面に鎮座している。夕暮れ時ちょっと冷たい大気の中で小鳥の声が谷底から湧くように木霊してくる。なんという静けさ。お茶とオリ−ブ、焼き立てのパンの前菜?は病み付きになる美味しさ。ちょっとお腹が膨らみうとうとしていると、今台所でクスクスを作っているので見においでとスリマン。お客さんなら郷土の代表的料理の作り方を見せたら大喜びするはず。クスクスと暖かいハリラ・ス−プを頂き、即就寝。翌朝、ノッドノッド(起きろのアラビア語意)と言う声で目覚める。取り合えずベランダに出て朝の空気を思い切り吸い込み、お膳の前に座る。ホオ−、朝からお粥さんとはベルベルのお母さんはなんと気が利くものだ。梅干は、沢庵は・・・と思いながら、ふっと我に帰る。なんでやねん・・・・?日本から12000KMも離れた最果ての国モロッコの更にアトラスの山奥のベルベルの集落にお粥が偶然にも郷土料理として密かに生きづいている?・・・いやいやそんなことはないと、否定はするものの、実に似ている。白いス−プの中に粒粒の米っぽいものが入っている。ちょっと口に含んでみるが塩で味付けされたス−プは誠に絶品。粒粒はどうやら昨夜クスクスに使用された小粒の蒸かした小麦粉らしい。それをミルクと一緒に煮て塩で味を付けると出来上がり。シンプルな料理だが疲れの残る五臓六腑に染み渡る。暖かいベルベルのお母さんと家族にお礼を述べ出発。ここから里は近い。朝の国立公園内の森は朝霧に濡れ美しい。標高がぐんぐん下がると共に民家も増え行き交う人々の数も多くなる。テイジウッセムの村の郊外で待つ車を見てやれやれ。楽しかったトレッキングも無事終了、スリマン達に又の再会を誓い村を離れる。

山間の集落

ミント茶を頂く

ツブカルへの道

今回のコースはマラケシュを基点にして1泊2日で回る気軽なトレックルート。4千峰の本格的なトレックには自信はないが、美しい森林浴、自然浴を楽しみたい向きには最高です。通常のツブカル山トレックに1泊追加、あるいは、ネルツナーから異なるルートでテイジウッセムに抜けるルートなら登りと下りで景色が違うのでより魅力的なツブカル山登山になる。さらに一歩踏み越えてツブカル山の裏側に回ると美しい湖、イフニ湖(標高2400M)が有ります。正に秘境中の秘境。その神秘的な静寂の中で湖畔に野営翌日近隣の集落アムサウゼルツに下山するルートはツブカル山系最高の素晴らしいルートでありその渓谷美、スケールの大きさは絶賛に値する。勿論日本市場ではこれまで一切公開されなかった、いわば未踏のルートです。近々弊社の日本人社員がイフニ湖経由のツブカル山トレックに挑戦する予定なのでそのレポートをお楽しみにしていて下さい。

追記  下山後、マラケシュの超高級リゾート、アマンジェナホテルや宮殿ホテル、マモウニアにて登山の疲れを癒すモロッコ風ハンマム(蒸し風呂)や自然のハーブを使ったエステマッサージでリフレッシュしませんか。残雪のアトラスから亜熱帯の植物が茂る古都のリゾートへ。

PHOTOS & TEXT BY MURAKAWA

お世話になった民家の娘さん

ラバに乗り集落を抜ける

お世話になったベルベルの民家にて



 掲載の写真・記事・イラスト等すべてのコンテンツの無断複写・転載を禁止します。
(C) Copyright 2004 CARAVAN VOYAGES All right Reserved.