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取材撮影コーディネート

カサブランカ空港内、出国ロビー左50M
日本人デザイナーが企画製作したオリジナル商品/高品質伝統品/アンチック/トアレグ銀細工/革バック/ベルベルキリム、絨毯各種/バッブーシュ/寄木細工/民族衣装他豊富
サハラ砂漠に隕石が降り注ぐ夜

 隕石を捜しに来るアメリカ人を追ってモロッコとアルジェリア国境地帯の撮影をしたいので、情報収集と現地手配をしてくれませんか・・・。と言うのが最初の連絡、話の始まりでした。個人的にもサハラ砂漠は大好きな所。20年来、南部の砂漠地帯をうろうろしていた故、土地感は十分ある。知り合いも多い、がしかし隕石の話は初耳でした。サハラ砂漠に隕石、即ち流星が飛来する・・・
”なんとロマンチック”な話ではありませんか。
上写真:夜明け前のサハラ砂漠(メルズーガ)

 そこでさっそくインタ−ネットで調べてみると10件以上の情報があり、モロッコとアルジェリア国境沿いの砂漠で98年頃から1年毎に隕石が落下、2001年には世界的にも希な月の隕石が発見されたとあり驚いた次第。月や火星の隕石は一個数百万円もの価値がある代物も多く、アメリカを始め世界中のコレクタ−や科学者が虎視眈々と希少価値のある隕石捜しに奔走しているそうだ。

暗闇の砂漠を走る(メルズーガ)
砂丘の風紋(テイスモウーミン)
アルジェリア国境山並みを見ながら
(ウジーナ)

 興味深かったのは日本でも既にモロッコのサハラ砂漠で発見されたという隕石が紹介されていたのです。ある日本女性がモロッコ旅行した際砂漠で泊めてもらったお家のご主人が、これは空から降ってきた隕石だと言うので、恩返しのつもりで数万円で買ってあげた・・・というもの。その現物をお笑いタレントが司会するテレビ、お宝拝見、何でも鑑定団とかいう番組に登場し、本物であることが確認されたのです。私は直ちに弊社のスタッフに連絡、情報収集を命じ、15分も経たないうちに答えが帰ってきた。砂漠に近いザゴ−ラの知人によるとモロッコのアトラス山系にあるミデルトの町辺りから南は旧スペイン領サハラのタルファ−ヤ、モ−リタニア国境に至る砂漠地帯に渡り広範囲に隕石が度々目撃され土地では知らぬ者はいない・・・。

荒涼としたモロッコの大地
砂に覆われる山肌(メルズーガ)
アトラス山中、ダデス大渓谷

 数日後、先の依頼会社、担当者から連絡が入り、恐縮したような話し方で、手配依頼は没になった、アメリカ人コレクタ−の方から手配は全て自前でやる、部外者はいらない・・・。とのことらしく、情報が漏れるのを警戒したらしい。ザゴ−ラの知人によると彼らは数十回もこの地に遣ってきて住民から隕石を買いあさっているそうで、最近では値段も高騰、現地では隕石成金も出現、いい商売に成っているらしい。かって私も経験したことだが、現地のホテルや御茶屋に行くと、目をぎらぎらさせた親父がにこにこ笑いながら、”ヘイ マイフレンド!!”と言って近づき、ジュ−タンや、恐竜の歯の化石、アンモナイト化石等を売りに来るのが一般的だが今では隕石も重要な土産のアイテムになっていると言う。なんだか様相が刻一刻と変わり、初め抱いた”夢とロマンの物語”は影を潜め、金と欲、そして人間不信のドタバタ喜劇・・・。モロッコは石油が殆ど出ない分、アノ大国の連中、今度は隕石か・・・と興ざめするがこれも現実。

月世界を思わせる
アンチアトラスの風景
遊牧民ノマドのテント
(ミデルト近郊)
猿の惑星を彷彿する
サグロ山系の光景

 昨日弊社のスタッフから私の携帯に電話が掛かってきた。どこからだと聞くと、今砂漠の度真ん中を移動中という。例のモロッコ、アルジェリア国境沿いの砂漠を四駆で東に向かっているのだ、予め隕石の情報も仕入れていたらしく、あちこちで隕石売りに出くわしたとか。売人曰く、隕石の発見者は、だれかと言うと、それは主に砂漠を、移動する遊牧民ノマドの人々だそうだ。広い砂漠で野宿をする彼らが成程大空からの火の玉を最初に発見すると言うのは推察しうること。実際に発見したノマドによると、真っ赤な火の玉が山の斜面に落ちたので近づいてみるとばらばら砕け散った黒い石が真っ赤な閃光を放ち砂の上に転がり、数日間暑くて触ることができなかったと言う。最も原始に近い生活をする彼らが宇宙の神秘に最初に触れる人類であることに私は安堵の気持ちを持つ。

サハラの隕石の売人
"採れたて"の隕石
売人の隕石保管室

 数年前、この砂漠を舞台に一週間余り繰り広げられるサハラマラソンの撮影に従事した時を思い出す。炎天下の苛酷なレ−スも、日が暮れると、気温も下がり肌に心地好い風が吹き、暗い夜空を眺めたものだ。すると流れ星が絶え間なく降り注ぎその多さに驚嘆する。そんな流れ星の1つや二つが溶けずに地上に落下してきても不思議ではない。宇宙からの贈り物を見ることだけでも幸運である上に高額で売れるとなると正に金の卵ならぬ、金の石。

 今年はサハラ砂漠アドベンチャ−ツア−に隕石ウオッチングをもっともっとPRしょうかと考えています。ところで、例のアメリカ人達、隕石の情報は他に漏れてはいない、とでも本気で思っているのでしょうか。どうやら欲は・・・のようです。

PHOTO&TEXT T.MURAKAWA

PS.隕石探し、情報収集ツアーや、三葉虫、アンモナイト化石購入ツアー等お考えのお客様はご連絡ください。

美しきサハラの夕暮れ
(ウムジュラン)
遊牧民の少年(メルズーガ近郊)


砂漠を行く(エルグシャービ大砂丘)



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